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ヨルダン日記 その5 魅惑のウードと男達のラインダンス

そろそろ夕方。
この日の晩ご飯は、午前中に幼稚園のワークショップでウードを弾いてくれた
ムハンマドおじさんの家にお呼ばれ。

日没めがけて、再びスエレへ地区からバカア地区へ。
ワゴンの荷台に揺られます。

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ムハンマドおじさんの家に着くと、
ベドウィン(砂漠民)の民族楽器「ラバーバ」を弾いてくれました。
弦が1本のバイオリンのような楽器。

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全く弾けません。
きっとムハンマドおじさんのラバーバが悪いにちがいない。

ムハンマドおじさんはヨルダンの各地で子供達と一緒に歌を歌ってます。
だからあんなに楽しい音楽になるんだろうな。

ムハンマドおじさんが、僕が幼稚園で描いた絵の事を
すごく褒めてくれたので、このタイミングで絵本をプレゼント。
ウードを弾いてくれたんでスケッチ。
絵本と一緒にスケッチもプレゼント。

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大野さんは、おじさんの子どもとけん玉。
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そうこうしている間に、日が暮れてイフタール。
料理はカプサ。(どの料理がカプサかわかりませんけど)

※イフタールとは、「断食を破る」という意味合いの、彼らにとってのブレックファースト。

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鳥肉が柔らかくてすごくおいしい。
各家、同じような材料の料理に見えるんですけど、味付けや調理方法が微妙に違うのか、
やはりその家の味となってます。

うまいうまい

ここでも皿が空になるとガンガンおかわりがつがれるので、
「わかってるぜ」って感じで、僕らは皿にご飯を少し残しながらごちそうさま。


千田さん達が持って来た日本からのお土産の着物を、
ムハンマドおじさんの奥さんや娘さん達に着付けてあげたり、
おじさんの甥っ子の結婚式のDVDを見せてもらったり、
歯が溶けるお菓子を頂いたり。(僕はギブアップして、エイジ君にあげました)


最後はイスラムの男子達が熱狂して踊り狂う、という
「男だらけのラインダンス」を教えてもらって終了。

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ヨルダンに来て2日しか経っていないのに、
120%の満足感と達成感。

この夜、全員、ヘトヘトで爆睡。

ヨルダン日記 その4 水タバコぷかりぷかーり

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難民キャンプ内の幼稚園でのワークショップを終えて、
僕らはバカア地区から、アパートのあるスエレへ地区へ帰宅。

ラマダンで断食中なので、打ち上げはアパートに帰ってから。

昼食は桃、ブドウ、洋梨などのフルーツと、トマト。
あとはパンや、薄いナンみたいなやつなどなど。

午前中のワークショップの成功を
インスタントコーヒーで乾杯。

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僕は、このアパートに住んでる安藤さんとはるこさんに絵本を託すことにしました。
安藤さんの活動先である[Baqa'a Camp C.B.R.center for the disabled]と
[Princess Alia Bint Al-Hussein Center for Special Education]の2校、
はるこさんの活動先である[Baqa'a prep. school for girls No.3]の、合計3校に持っていってもらう事に。

この本を、パレスチナ難民キャンプに暮らす子供達に見て欲しい。

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安藤さんは音楽の先生で、はるこさんは美術の先生です。
JICA隊員としてヨルダンに来てから1年半ほどだそうですが、二人ともアラビア語ぺらぺら。
悩みや不安や苦労もあるとは思うけど、音楽やアートも大好きだから、感覚的にもこの国を楽しんでいる様子。

なんというか、二人ともスカッとしてます。

はるこさんが飼ってる猫「ラファ」は、フニャッとしてます。

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安藤さんはでっかいリコーダーを吹いてくれ、はるこさんは水タバコを吸わせてくれました。

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はじめて吸った水タバコは、味や香りも良い感じだったけど、何より吸う行為が面白かった。
金髪のエイジ君は水タバコをえらく気に入ったようで、「日本に買って帰りたい」と。

千田さんやまちこさん、高橋さん、大野さんもプカリプカリ。
みんな鼻から煙が出ておもしろかった。

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ヨルダン日記 その3 パレスチナ難民キャンプで大きな絵を描く。

ヨルダン2日目

僕らは朝からスーパーへ。
眠たげな店員さん達をせかしてせかして、
ダンボールをたくさんもらって再びバカア地区へ。

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この日は、パレスチナ難民キャンプ内にある幼稚園でのワークショップ。
幼稚園の名前は[NGO Friends of the Childlen socirty Baqa'a]

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この時期、学校は夏休み中なので、幼稚園生以外の子達も集めてのサマースクール中。

ここで僕は、子供達と一緒に絵を描こうと思います。
先生たちは日本から持って来たけん玉、ぶんぶんゴマ、ボール投げ遊びなどなど。

まずは、屋上に上がってダンボールキャンバス作りと、けん玉の練習。

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教室に入ると、ウード弾きの”ムハンマドおじさん”と子供達が歌を歌ってました。
ウードの音色って、やや切なげなイメージなんですが、ムハンマドおじさんが弾くと、
とても楽しげな曲になるから不思議です。

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そのままの流れで、子供達が歓迎の歌で、僕らを迎えてくれました。

自己紹介のあと、最初に千田さん達によるけん玉、ぶんぶんゴマ、ボール投げ遊びのデモンストレーション。
そして子供達と一緒にワイワイきゃっきゃとはじまりまじまり。

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わいわいやっている間も、ムハンマドおじさんはウードを弾いてくれてます。
ムハンマドおじさんの歌を聴きながら、子供達が遊んでいる間に、僕はライブペインティング。
これがとっても楽しい。

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男の子も女の子も、みんな顔なじみなのか、すごく仲が良い。
こっちの家族は兄弟が多いから、子ども同士のくっつき方や、離れ方を知っているのかも。
ちっちゃい子達は、テンションは高いけど、ワガママを言う子がいない、という印象。
少しお兄ちゃん、お姉ちゃん達も、ちっちゃい子を見守りながらワイワイがやがや。
先生たちも大声で唄い、踊り、とハイテンション。

まさに大盛り上がり。

僕の近くにはビデオカメラでずーっと撮影してる子、自分が絵に出て来て大喜びの子達。
僕はその様子を見ながら、30分ほどで絵は完成。

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ウードを弾いていたムハンマドおじさんも、自分の絵を見て大喜び。

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ここで朝から皆で作った大きな段ボールキャンバスを広げ、
日本から持って来たサクラクレパスを一人一人にプレゼント。

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過去、ラオスで出会ったボランティア活動家は、僕にこう言いました。
「モノをあげる人はたくさん来る。でも何かを作ったり、目の前で表現して見せ、
 一緒に何かを作る。という人は少ない。」
ウガンダで出会ったJICA隊員も「ただ、モノをむやみに与えるだけなら、与えない方が良い。」と言い、
そして、ヨルダンに駐在している安藤さんやはるこさんも「彼らは悪い意味で支援慣れしている部分もあるので、直接、手渡せる子にだけ、必用な分のみしかあげない方が良い。」と言います。

1人1人にクレヨンをプレゼントした後、いよいよみんなでお絵描きらくがきのスタート。
まずは、僕がこの地に来て、最初に見た動物、「らくだ」から。

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僕の描き方、クレヨンの使い方をじーっと観る子供達。
よし!とばかりに、みんな一斉に描き始めます。

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皆の絵が、色が、線が自由にどんどん広がっていくと、
途中から隣のこの絵とくっついたり重なったりして、不自由にぶつかり始めます。
皆で描く絵はここからが面白い。

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絵の中に別の絵が生まれたり、繋がったり。
はじかれて終わったり、塗りつぶしたり、かき消されたり。

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楽しい絵が出来た。
大人も子どもも一緒になって唄って踊って笑って、
それが足下に落っこちて絵になった。

動物、花、家、車、ぐるぐる、ぐいぐい。
アラビア文字やパレスチナ国旗もあった。

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最後に、この幼稚園に絵本を寄贈。
校長先生にばっちりお渡ししました。


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集まってくれた子供達。
先生達。
ムハンマドおじさん。

みなさん、どうもありがとう。

安藤さん、千田さん、大野さん、まちこさん、高橋さん、はるこさん、エイジ君
お疲れさまでした。
ありがとうございました。

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楽しい時間は、あっという間。

僕がヨルダンに来た理由、思い。
準備に費やした時間、お金。
期待や不安。
いろいろなものが、しゅーーっと集約していく瞬間。

そして
”嬉しい”と”楽しい”が残る。




ヨルダン日記 その2 バカア地区パレスチナ難民キャンプで晩ご飯

そろそろ日も暮れてくるころ。
ヨルダン初日の夕食は、ヨルダン滞在JICA隊員である安藤さんの知人で、バカアにある世界最大のパレスチナ難民キャンプ内に住んでいるアイーサさんのお宅。
日没に間に合うようにアパートのあるスエレへ地区から、バカア地区へバスで約30分。

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1948年、パレスチナにユダヤ人のための国を作ろうとする「シオニズム」と呼ばれる社会運動により、イスラエルを建国。国を追われたパレスチナ人達は、イスラエル周辺国であるヨルダン、レバノンに難民キャンプを形成。キャンプ地には家が建ちキャンプ村となっています。

僕らが訪れることになったバカア・キャンプは、ヨルダン最大のパレスチナ難民キャンプで、キャンプ内には保健医療機関、教育、 福祉事業などの施設があります。キャンプは、現在、約11万人、1968年の設立当初から人口が約4倍。キャンプ内は、それぞれ の出身地別に区分けされているそうです。現在は難民たち自身がコンクリートやレンガのブロックで家を建て、隣の家との隙間がほとんどないようなぎゅうぎゅう詰めの町並みが出来ていて、小さな家に3世帯が住んでいるケースも 珍しくないそうです。

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(居住区の撮影はしないように、とのことだったんで画像は市場付近)

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アイーサさんのお宅に着くと、まもなく日も暮れて晩ご飯。
今日の料理はパレスチナ料理のマフトゥール。(どの料理がマフトゥールなのかわかりませんけど)

ヨルダンに来て、最初のヨルダン料理だったのでかなり興奮気味でしたが、
昼ご飯に食べた歯が溶けるお菓子がお腹に残っていたんで、やや食傷気味。
でも、味はとっても美味しかった。

ご飯や鶏肉を盛った皿がからになると、アイーサさんが、ガンガンおかわりを盛りつけてくれるんで、
僕らは、お皿には少し残したままの状態にしておくことを覚えました。



食事が終わると、部屋を移動してリビングへ。
アイーサさん家族におじいさん、アイーサさんのお兄さん家族も集まって大人数がギュウギュウ詰め。
女性達は別室に行き、千田さん達が日本からお土産で持って来た浴衣を着せてあげたり、
民族衣装のヒジャブを着せてもらったり。
僕ら男性陣はリビングにてアラビーコーヒーとタバコ。
ラマダン中はタバコも吸えないので、アイーサさんやアイーサさんのお兄さんは、
食後、すぐにガンガン吸ってました。
そういうとこに人間臭さがあって、僕としてはイスラム教徒が少し好きになりました。
この時、お祈りの時間ではなかったんですが、アイーサさんがイスラムのお祈りを見せてくれました。
お祈りの時に床に敷く絨毯は、思ったより小さかった。

僕は絵本をプレゼントし、いろいろと絵を描いてプレゼント。
大野さんや高橋さんは阿波踊りを踊ってました。

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するとアイーサさんが僕の手に何やら模様を描いてくれました。
これは普通、女性がするものらしんですけど、それに興味を持った僕に描いてくれました。
あんまり上手じゃなかったけど、ちょっと嬉しい。

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キャンプ内、ということで、最初はやや緊張気味だった僕らですが、
パレスチナ人の「もてなしの心意気」にすっかり心をほぐされて、
感謝感激大満足の夜となりました。

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ヨルダン日記 その1 アンマンとラマダンと甘いお菓子

アブダビ空港を発って数時間。
機内でエディ・マーフィの日本未公開作品「A Thousand Words」を観る。
突然、庭に現れた木。心にもないことばっかりしゃべると葉っぱが落ちて、葉っぱが減っていくにつれて、
体が弱っていくので、しゃべれない。いつも口八丁手八丁で生きてきた主人公は、しゃべれなくなった事で仕事も家庭も失ってしまう。最後に残った数枚の葉っぱ。大事な人たちの元を訪れ、最後の言葉を伝えていく。というお話。

よし、今回の旅は、心にもない言葉は言わないようにしよう。

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しばらくしてヨルダンに到着。
ヨルダンの首都アンマンにあるクイーンアリア国際空港。

ヨルダンは人口およそ252万人。中東有数の世界都市。

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ここでJICA隊員として滞在している安藤先生に合流。
勝手な想像で、40〜50代の女性と思っていた安藤さんは、20代のきれいな安藤さんでした。
女性ですが笑った顔が福山雅治に似てます。

そして僕らはアンマン市内のスエレへ地区へ、
タクシーで移動。

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空は晴天、空気はからっから。
真四角の家、ラクダ、馬、ロバ、砂、砂、砂。

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途中で画材店に寄ってもらい、スケッチブックを購入。
1冊5ディナールを2冊。

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ほどなくスエレへ地区へ到着。
ここのアパートに滞在します。

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絵本もクレヨンも壊れず溶けずに無事到着。

さっそく大家さんにご挨拶。
ここで、イスラム圏の人に、僕の絵本を見せたい!という衝動に駆られ、
大家さん親子にプレゼント。

「答えの1とは、“神”の事かな」
「これは人間の真実の物語だ」などなど。

すごく興味深かそうに長いことじっくり見てくれて、
あれやこれや親子で感想を言い合ってました。

文化や宗教の違う人に、何かしら伝わったようで
すごく嬉しかった。

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ヨルダンはラマダン中。
この期間、日の出から日没までは、イスラム教徒は断飲食していて、昼ご飯を食べるお店もやってないので、
イスラム教ではない僕らは、散歩がてら、食料を調達しに近所の商店街へ。

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果物や野菜はすごくおいしいんですけど、
ヨルダンのスイーツは、、歯が溶けるほどすべてが、すごく甘い。
シロップ付けのモノばかりで、不味くはないんですけど、、1つで満足。

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アパートに帰宅後、近所にバレないようにひっそりと遅めの昼ご飯。

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食後は、エイジ君がプレゼントしてくれたブルースハープで「大きな歌」の練習。

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門 秀彦/かどひでひこ
コミュニケーションとしてのアート表現や手話をテーマにした[HAND TALK]をコンセプトに、絵本や絵画作品の制作の他、国内外でのワークショップや、ミュージシャンとのライブペインティングを行う。最新作は絵本「ハンドトークジラファン」。
その他、 NHK「みんなの手話」、フジテレビ「モアセブン(めざましテレビ)」等のアニメーション作品の制作、手話アートブック、エッセイ等の著作があり、宮本亜門、佐野元春、HY、大沢誉志幸等のアートワークを手掛けるなど、創作は多岐に渡る。

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